昭和エロティシズム

2005年2月1日

昨日、淀屋橋のネクストワンの本屋で漫画を買った。


↑これね。北神伝綺(上下巻で完結)

2年くらい前に漫喫で読んで、欲しいにゃーと思っていたので、あっさり誘惑に負けてしまう。

大塚+森コンビは同じ「昭和民俗学シリーズ」(勝手に命名)の「木島日記」も出しているけど、木島よか北神のほうがおいらは好き。

木島は他の大塚作品にある、時代劇ないし特撮的にワンパーターン化された構成が美しく仕上がっていて、「いつものテンポ」みたいなものがあるけれど、こちらは読みきり色が強くて、その構成が所々ひずんでいる感じがする。
あと、シリーズの最初だからなのか、試行錯誤しながら手探りで進んでいる感じがするのも、多少「行き届かない感」があって好きだ。アシメトリー好き?

このコンビは絵柄が話の内容にうまく馴染んでいて、固定ファンも多いみたい。私が好きなのは、戦前昭和(1930年代)のモダンでなんかエロくて、ナンセンスな雰囲気が絵柄の中に漂っているトコロ。

30年代というのは、戦争の気配がもうそこまできているにも関わらず、世の中が戦争という世界の崩壊を予感していることから来る、享楽的ムードの中にあって、男性はダンディで女性はエレガントだった、そういうイメージがあって大好き。

今のおいらみたいに毎日ぼろっちいジーンズとユ二クロ或いはGAPじゃ、「ワレ、エレガントなんてどの口で言うとんじゃゴルァ」ってな感じではございますが・・・。

当時のポスターや商品の意匠を見ると、どこか「粉っぽい、おしろいくさい」気がする。ポスターやブロマイドから流し目をくれている美女の服装は、今のグラビアアイドルの普段着よりもコンサバティブ。
でも、色っぽさでは、昔の方が断然エロい。視線とかポーズとか、ムードがある。

今の雑誌でよく見るような水着姿で胸を強調するポーズでは、エロいどころか中途半端で興ざめ。
本家プレイボーイ誌みたくゴージャス!ロマンティック!エロティック!な写真か、はたまたインリンみたく破壊力があれば「ひえー、すげぇ」って思うけど(エロ・テロリスト恐るべし!テロリストには屈してはならないけれど、エロ・テロリストには屈してもいい・・・名言也)。

いずれにしても、エロさは想像力(妄想力)から来るものだから、直接的なのはどうもエロさ半減。ドキドキするようなエロさを求めるなら、この時代くらいの小出しに見せるセクシーがちょうどいいのかもしれない。

小出しに見せるセクシー、これってチラリズム・・・。

横道に逸れすぎた。

なにはともあれ、粉っぽいくせになんとなくねっちょりした昭和エロティシズムの世界が向こう側に透けて見えると、あっさりツボに入ってしまうワケで。はぁー単純。

こういう30年代風ファッションって流行らんのかしら。60年代とか70年代とかはこの前来てたけどなぁー。もしかして今真っ最中のセレブブームがそうなのかしら。…違うよな。