上方浮世絵館に行ってきました

2014年8月26日

さらにお盆休み中のことを。
休み中に行こうと思っていた二か所めは千日前・法善寺にある上方浮世絵館です。

ここは江戸時代に上方(京都・大阪)で作られた浮世絵のコレクションを常設展示している私設美術館です。館内に浮世絵制作体験コーナーがあるせいか、外国人観光客には割と知られたところのようです。

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入り口はこんな感じ。私設美術館でこじんまりとしています。
道頓堀の賑やかなところから少し中に入った横丁にあり、館内に入るとすごく静かです。

今回の展示は「縞」がテーマで、縞模様の着物を着た芝居絵が集められていました。
すっかり和服では定番になっている縞模様の織物、江戸時代の初期には「唐桟」っていう輸入ものがメインだったそうです。インドの桟留(さんとめ)や弁柄(べんがら)、インドネシアの咬榴吧(じゃがたら)など。これらを「島もの」と呼び、それが省略されて「縞」になります。
「縞」はやがて江戸時代中期には国内で生産されるようになり、これを使った衣装を役者が芝居で身につけることでシマシマブームが巻き起こります。結果、シマシマは和服の定番柄として定着して今に到ると。

この上方浮世絵館、美術館としてはどうかというと少々マニアックです。江戸と違って上方の浮世絵は芝居絵が多く、みんなが知ってるメジャーな美術作品よりは、芝居文化と風俗を今に伝える資料的な意味合いの方が大きいようで…。
それだけに、立地は最高です。なんせ道頓堀のすぐ裏なので。

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道頓堀。テレビでよく見る風景ですね。

江戸時代、道頓堀には幕府の許可を得た大きな芝居小屋が何軒もありました。人形浄瑠璃「曽根崎心中」の初演も道頓堀の竹本座(明治に浪花座になる)です。

関西大学 可視化プロジェクト CGによる大阪都市景観の復元 道頓堀五座の風景
http://www.kansai-u.ac.jp/Museum/osaka-toshi/visual00.html

↑このコンテンツは大正時代の道頓堀界隈をCGで復元してます。

江戸時代の風景は『摂津名所図会』を見ると載っていますが、盛り場らしく人ごみの中にサンドイッチマンよろしく看板を背中と腹にぶら下げた人がウロウロしてたり、入り口で呼び込みしている人がいたりする様子が楽しいです。

道頓堀がそういう町だったということをイメージしながら、各劇場で芝居絵の演目を上演していたところを想像すると、かなり楽しく見てまわることができます。