ツムテンカク2015で「Mission In Box」というイベントを開催しました

2015年6月3日

新世界を中心に開催されたアートとデザインのイベント「ツムテンカク 2015」に一般参加型イベント「Mission In Box」で参加しました。
会期の5月23日・24日の2日間で40組近くの方に楽しんでいただきました。初めてのイベント出展としては予想以上に好評で、言い出しっぺとしては大変嬉しく思っています。来場&遊んでくださったみなさま、ありがとうございました。

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Mission In Box @ツムテンカク2015 の実施報告&チェックポイント回答はIMFのサイトに掲載します。

私の唐突な思いつきに「おもしろい(笑)」と乗ってくださったタンデムシステムズの橋本さん、小林製靴の小林さん、みんなのダンボールマンこと小仙さん、河村さんには感謝感謝であります。
また、イマイチ要領を得ない(平常運転とも言う)私に「アレ、どーなってんの?」と事あるごとにツッコミを入れてくださったサラダさんを始めとするツムテンカク実行委員のみなさんにも叩頭三拝にてありがとうございましたと申し上げたく。

ちゃんとした話は上記のIMFのサイトに載せるので、ここでは個人的な製作裏話的なものを。

今回の「Mission In Box」は昨年の12月頃から半年近くゴソゴソと準備をしていたのですが、一番最初のきっかけはタンデム社での電子工作の小さな集まりでした。
ArduinoにLEDを色とりどりのケーブルでつないであーだこーだするのを見ていて「これアクション映画の最後に出て来るアレできるやん!時限爆弾解除残り数秒でセーフのアレ!」と思ったのです。
ちなみにわたくし、電子工作の知識は全くありません。無謀。

Arduinoやその他のマイコンボードを使った時限爆弾解除ごっこができるDIY作品というのは割とありふれたもので、ググればそれらしいものを作って遊んでいる方の記事が出て来ます。また、それっぽいものが販売されています。
爆弾の解除に取り組んでいる間、気分は諜報組織のエージェントですよ!ステキ!!

私の両親が少年少女だった頃、映画やテレビドラマでスパイものというのが大層流行ったそうです。その当時はもっぱらアメリカで制作されたタイトルが輸入されていたそうで。


今でも作られ続けている『007』シリーズを始め…。

 


後にトム・クルーズ主演の映画で復刻された『スパイ大作戦(原題 Mission: Impossible)』

 


近々映画で復刻されるという『0011ナポレオン・ソロ(原題 The Man from U.N.C.L.E.)』


こっちが2015年版トレイラーです。

 


後に映画で復刻された『チャーリーズ・エンジェル』などなど。

 

カッコいいですね!自分がエージェントになれるとは露ほども思わないけど!!
おそらく、この「カッコいい〜」はこういうジャンルが好きな人なら一度は思ったことがあるはずです。

諜報組織のエージェントごっこがしたいぞ!

ですが、単に時限爆弾装置らしきものを作って解除作業をやるだけでは気分が出ません。気分はとても大事です。気分が乗るかどうかで楽しさが全然違いますからね。
やはりリアルにあっちこっちへ歩き回って手がかりを集めてから時限爆弾に挑んだほうが組織の指令で作戦活動を遂行しているような気がします。けど、リアルに広範囲にヒントを仕込めるような機会ってそうそう無い…。

そうだ!ツムテンカクがあるじゃないか!ヾ(●゚∀゚●)ノピコーン☆

という訳で、その週末のD×Kの月例ミーティングの日にサラダさんに相談したところ。

「公募イベントのプレゼン大会があるから発表して」
「あ、はい。それいつですのん?」
「来週」
「え」
「来週(笑)」
「…」

という感じでトントン拍子に決まってしまいました。怖いですねぇ。

その後、装置とヒントの仕組みを作っていただく橋本さんに加え、「やっぱりエージェントっぽい特典がもらえた方が盛り上がるよなぁ」と思い、ちょうど靴作りを教わりに行っていた小林さんに「銃みたくスマフォが装備できるやつ作ってください!アレなんて言うんやろ…ホルスター?(要領を得ない)」とお願いし、「時限爆弾装置には箱が要る!箱といえばダンボール!(論理の飛躍)ダンボールと言えばダンボールマンだ!」と小仙さんにお願いし、「ビジュアルが弱い…エージェントのキャラクターが欲しい!」と河村さんにお願いしてメンバーが5名になった結果、私だけでは絶対に出て来ない楽しい提案が出まくって、最初の案より格段に楽しいイベントになりました。

今回、予想以上の効果を上げたのが「エージェント専用アタッシュケース」通称“DELLバッグ”です。
これはダンボールマン・小仙さんのコレクションを貸していただいて実現したのですが、持っているとやたらと目立つんですね…。これを持ち歩いている人=ゲームに参加している人ということで、参加された方がお互い情報交換される時の目印になっていたようです。素晴らしい!
ツムのスタッフさんも「あれ、何の物ですか?」と度々問合せをされたと聞いています。以前のツムでのタマノイ酢さんのすしのこ軍団のように「何か知らんけどウロウロしてはる」ポジションをゲットしました。中身は少しだけでほとんど空気を運んでいるようなものなのですが、宣伝効果はバッチリだったようですね。
用意したのが全部で10個、10組しか同時に遊べないという制約が生まれてしまうにも関わらず、たまたま受付に来ていただくタイミングがうまく分散して、待ち時間が生まれてしまったのはお一方だけで済みました。これもラッキーでした。

このイベントは「秘密結社・Info tech Merriment Force(IMF)」の“新人エージェントスカウト活動”という設定で行いました。ごっこ遊びにはそれらしい設定が必要ですからネ。
この設定に基づいて言うと、今回のスカウト活動では将来が楽しみなエージェント候補が何人も参加してくれました。

特に印象的だったのが、ミッション(指令)を出す前から作戦行動を行ってくれた少年です。
彼は2日目の午後、我々の前に現れました。私はその時近くのたこ焼き屋さんで買った昼食をスパワールド前大階段に腰掛けて食べていました。ラジオ体操が始まる直前だったので13時になる頃だったと思います。
目の前には朝、我々が設置したチェックポイント「ビーコン・ECHO」の看板があります。そこに駆け寄るiPhoneを持った小学校高学年くらいの少年。彼はごく自然に看板に貼付けたQRコードを読み取り、つぶやきました。

「あ、ここもパスワード要るんや」

え、ちょっと待って。ここも、ってどういうこと?っていうかエージェントIDの名札してないしDELLバッグも持ってないってことは参加者違うよね?ゲームのルールを一切聞かずにミッションやってるってことかいな!デジタルネイティブ恐るべしやん!(°д°)!

私がぽかーんと眺めているうちに、少年とそのお父さんらしき男性は階段を登って行きました。
受付に戻ってみると、その少年とお父さんがスタート手続きをしているところでした。
後で聞いた話では、二人はこの近くに住んでおり、少年は日本橋の子ども向けの講座でプログラミングを教わっているとのこと。お父さんは最近のケータイは息子の方が詳しいと笑ってらっしゃったので、少年のデジタルネイティブっぷりは彼自身の興味が変に制限されることなく伸びてきた結果だったんですね…。

こういう子どもたちが今まさにあちこちで育っているんだろうな、と思うと将来が楽しみです。
きっと彼らにとってはスマートフォンも全くイノベーティブなアイテムではなくて、ありふれた身の回りの道具にすぎません。インターネットは常にオンライン、情報は呼吸をするようにどんどん手に入れることができます。すべて、彼ら自身が好奇心と探究心を持ちさえすれば、ですが。
そんな彼らが「これは面白い!」と思って夢中になるのはどんなモノ・コトなのか。その時、私達が作っているものは面白いと思ってもらえるのか、なんだか恐ろしいような気がしました。

と、未来の話は横へ置いておいて。
今回のMission In Boxで使った時限爆弾シミュレータ「ぢげんばくだん1号(普通味)」と「ぢげんばくだん2号(レモン風味)」のうち、片方を今月の下旬に大阪南港ATCで開催されるMakers Bazzar OSAKA vol.2に出展することにしました。うん、せっかく作ったしね。
それまでにArduinoのプログラムとパーツレシピの配布も準備しておかねばです。

あと、この催し物はまた機会があれば別の場所でもやらせていただきたいと思っています。参加した人が看板を探して歩き回っている(しんどそう&楽しそうでした)のを見てるとなんか1回こっきりだと勿体ないような気がして。「ここでやったら良いよ、申込したら?」という情報があれば私までお寄せください。あんまり遠方だと無理ですけどね…。

IMFでは次の作戦指令を準備し始めました。まだアウトラインだけですが、次もかなり面白いです。
スマートフォンを持って動き回ることは確かなので、いいお天気と広い場所が必要になりますね。良い機会、良い参加者に恵まれますように。