シムセラピー。

2005年2月3日

早いもので、会社を辞めて1年以上になる。
ちょうど、シムピープルをやりだしたのは去年の今ごろくらい。
どんなゲーム?という人は公式ページへどぞ。
きっかけとしては、シムシティ3000も飽きてきたし、シムの新しいやつやってみよかーと思ってリサーチした結果、2ndEdenしむじまんシム兄貴(18禁)、これらの有名サイト様軍団に行き当たって、おいらも家作ってみたいー!むふー!と思ったから。
一年前の私といえば、正月にめでたく無職になって、日がな一日漫画読んで小説読んで、プレステして、一日12時間ペースで睡眠取って…という、素晴らしい生活。
しかし、精神的にはズタボロというのが実際のところで、思春期以来久しぶりのどん底ローテンションに落ち込んでいた。
営業の仕事では「被害妄想」「コミュニケーション能力不足」「他者に対する優しさがない」「マイナス志向」「親の育て方が悪い」などなど、「おまえはダメ」と毎日言われ続けて、心底疲れきってしまってた。
辞める直前は毎日終電、駅のベンチで煙草を何本か吸ってイライラを飛ばして、家の風呂で湯の中に座ったまま声もあげずにぼろぼろ泣く、朝は6時台の電車で、化粧は電車で立ったままする、そんな生活。
このままでは病気になる!と思って辞めたけど、もう既に病気の域に入っていたのかも。
最近話題の夜回り先生の本の広告で、子供は自己肯定できないと非行に向かう、と書いてあった。
20歳を過ぎて何を今更だけど、これだけダメダメ言われて、自己肯定するのはちょっと難しい。
昔から、私の思考パターンは「試験でこれだけ点が取れたから良し」的な成果報酬型の自信の持ち方をするようになっている。
つまり、失敗すると自分の中での己の評価は暴落する。
その暴落具合が他の人よりちょっとばかり激しい上に、なかなか株価が上がらない性格。
いわゆるマイナス志向。
そのせいで、「人並みの仕事なんてできないダメ人間なんだよぅ」と落ち込んでしまったわけで。
しかし、やり始めたシムピープル。
他のユーザーさんみたく、801趣味に走ったり観察日記をつけるわけでもなく、ただシム(人)に花の世話をさせたり、ご飯食べさせたり。要するに普通の生活をさせるだけ。
仕事して、お金ためて(チートは使わない)、おうちを建替えてかっちょええ家具や小物を揃えて、友達付き合いさせて、これがすごく楽しい。フリーウィルで放っておいても面白いし。
実際にゲームをやっている私自身は失業者で、ニートで、半引きこもり生活でも。
そうやって一ヶ月ほどシムと戯れていると、だんだん私もシムも一緒やんと思えてくる。
シムの24時間は私の24時間より短いけど、やってることはあんまり変わらない。
人付き合いを優先したら、勤務時間の長い仕事は不便だし、パラメータが赤くなると、楽しくないことはしたくなくなる。
めいっぱい仕事して、家に帰ってからもスキル上げばっかりやってると、友達いなくなっちゃうし。
でも、シムは仕事のランクが低くても、自分はダメだー!って悲観して気分が下がったりしない。
スキル上げたらええやん、という単純な話。
仕事が気に入らなければ新聞見て違う仕事に就けばいいだけのこと。
シムに新しいおうちを作りながら、なんで私一回仕事辞めたくらいで人間失格気分になってたんやろ、と思った時点で、私はローテンションから普通モードに戻っていたことに気づいた。
シムセラピー…とでも言うのかしら。
またなんかあってブルーになったらやってみよ。