ドナルド・キーン氏、日本国籍取得で思い出したこと

2012年3月8日

最初に断っておきますが、真面目な話じゃないですよ。
日本とは〜!国籍とは〜!みたいな話を期待した人は他所へ行ってください。
昔読んだ司馬遼太郎のエッセイ?に、キーン氏と対談した時にやらかしたエピソードが書いてあったのを思い出したんです。
大阪の中心部(本町あたりかな)で対談企画のための座談会を行った司馬氏とキーン氏。北新地あたりへ飲みに行くことにしたそうで。
当然大阪が地元の司馬氏が案内することになるわけで、二人は御堂筋の脇に立って北へ向かうタクシーを待ちました。でも、北へ走るタクシーは待てど暮らせど1台も通りません。
キーン氏が言いました。
「ここ、一方通行じゃあありませんか?」
大阪市のメインストリート・御堂筋は6車線の北→南の一方通行。
いくら待っても北行きのクルマなんて通るわけがないんです。
この一方通行が実施されたのは、大阪万博開催(1970年)の時のこと。
若い頃は新聞記者として大阪や京都を動き回っていた司馬氏が、作家になったあとはあまり出歩かないようになって、御堂筋が一方通行になっていたことを何年も経った後でも忘れていた…というお話。
うろ覚えなんでどっか間違えてるかもしれませんが、大体こんな話だったと思います。
元ネタが気になったら探してみてください。