下鴨神社の古本まつりに行きました

2014年8月25日

もう一週間以上経ってるけどお盆休みの間のことをば。
京都の下鴨神社・糺ノ森で毎年行われている古本市「下鴨納涼古本まつり」に今年も行ってきました。去年も行ったんですが、一乗寺の恵文社に行ったその足でまわったため一乗寺駅で叡山電車を待ってる間に熱中症になってしまい、糺ノ森に着く頃にはヨレヨレのフラフラで半分も見ないうちにダウンして帰りました。無念。
そんなわけで今年はリベンジ!と水筒にお茶を入れ、ひんやりタオルをジップロックのビニール袋に入れ、さらに麦わら帽子をかぶって行ってまいりました。昆虫採集みたいな装備だけど気にしたら負け。
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出町柳から橋を渡ってやってまいりました参道。少し前に御手洗祭りにみんなで来たけどこの日は完全ソロ。ええ、古本市クエはソロに限りますよ。なんせ採集するアイテムが他人様とちょっとズレておりますので!
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いよいよ糺ノ森の中に入って行きます。この正面の看板、毎年手書きみたいです。味があって良いですね。10年ほど前学生時代に来た時もおなじような手書き看板だったかと。
ちょっと前に放送してたアニメ「有頂天家族」でこの看板がちらっと映り込んでて「をを!?」って思ったり。
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会場はこんな感じ。この中に狸が紛れ込んでても分かんないです。
糺ノ森の河合神社前から大型バスの駐車場までずーっと道の両脇にテントが並んでます。テントひとつかふたつで1軒の古書店が出店してる感じです。
2日目のこの日は時折小雨がぱらついていましたが、おおむね曇りで過ごしやすかったです。ただ湿度が高いのには閉口しました。最終日は豪雨で道路が浸水してましたけど大丈夫だったんでしょうか…。
この河合神社前から大型バスの駐車場前まで、普通に歩くと5分くらい。本を物色しながら歩くともっとかかります。私の場合2時間かかりました。
みなさん大体同じようなペースなんです。同じ時間帯に来た人とずっと前後しながら見てまわるんです。あー、あの人それ買うのか、そういう趣味なのかーとチラチラ見てると楽しいです。
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テントには古書店の看板がかかってます。大体がマジックの手書きで、たまにこういうカワイイのもあります。こちらは大阪の西中島にある古書店。
今年やたらとお客さんが群がってて面白かったのが、幕末〜戦前昭和に作られた写真に着色した絵ハガキを大量に売ってたお店。最近そういうの流行ってるんでしょうか。ブログネタにもよく出てくるし、好きな人増えてるのかもしれませんね。
こちらのお店は地図も大量に置いてて、ざっと見た感じ戦前の東京や大阪などの地図、日中戦争でどう日本軍が展開してるかを紹介した地図(同じシリーズなのに北支事変概略→支那事変概略と発行年でタイトルが変遷するのが面白い)や日本海軍の戦艦がどこに配置されてるか書いた地図など、平和なところでは日光や熱海、高野山など観光地を紹介した鉄道会社発行の観光地図などもあり。けっこういいなぁと思うんだけど、大体1枚3,500円スタートなんです。正直躊躇します。
うんとこさと本があるので 買うべきか見過ごすべきか _(┐「ε:)_ と休憩がてらそこここ置いてある縁台に座って一人悩むことになります。それが楽しくもあり。
そうしてこの日買った本がこちら。
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今回の目玉・掘り出し物は一番左の『中世賤民と雑芸能の研究』定価5,200円のところ半額。新装版が出ていますが、こちらは旧版です。Amazonで買うとコレクション商品になってて定価より高いし、紀伊国屋書店のオンラインでも定価なので気分はまさに「とったどー!!」。
この本は小雨がぱらついている間ビニールのカバーがかけられていた棚に置いてあり、ちょうど雨が上がったタイミングでお店のおじさんがカバーを外してくれて目に止まった本でした。迷ったけど買って良かった。
親にも見放されるわたくしの歴史好きもいよいよマニアック度合いを増しておりまして。
ここ数年、日本史分野では街道の整備だとか町の成り立ちだとか非定住民の文化だとかに興味が向いております。どれも学校ではやらないので一般書で手に入りやすいものがなかなかない。つらい。
芸能系の人々については良い本が手に入って満足したので、次は職人系の本が欲しいですネー。穴太衆と木地師がマイブーム(。+・`ω・´)
そんなこんなで色々見て回って、水筒のお茶も全部飲んでしまったので最後にかき氷食べて帰りました。
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最近はマンゴーのシロップもあるようです。素晴らしいですね。